東海市市民総合防災訓練

 今月は、平洲小学校でも、5日に地震、21日に火災の避難訓練を行いましたが、昨日、お隣の平洲中学校を会場に、東海市市民総合防災訓練が行われました。平洲地区各町内の方がたくさん参加されていました。以前は夏休みの終わり頃に、宿泊訓練もされていまましたが、今回は寒くなってきたこの時期に、午後3時から7時という暗くなってくる時間帯の訓練として行われました。3時に会場に行ってみると、すでに消防や警察、自衛隊の車両が並んでおり、運動場には訓練で使うであろうものが準備されていました。

 訓練は午後3時に、震度7南海トラフ地震が発生し、地域住民が続々と避難してくるという想定で開始されました。警察や消防から本部の市長さんに報告があり、市の幹部の方が被害状況を会議で把握。コミュニティーの会長さんは、各町内会長さんから避難者数の報告を受ける、という緊迫した場面からスタートしました。


 校舎側を見ると、自衛隊の特殊車両が、炊き出しを始めていました。薪を炊いて大鍋で、というイメージから、大きな鍋が装備されている車両の炊き出しです。赤十字女性会のみなさんが、おにぎりもつくってみえました。なんとお米40㎏を炊いて、約6,000個のおにぎりをつくるそうです。

 運動場の周りを回ってみると、市長さんや幹部、市議会議員さんたちがいる本部テント、なんと3時間も生中継をしていたケーブルテレビ知多メディアスの中継車、各町内から避難してきた訓練参加者用のテント、金曜日に6年生が体験した煙体験、地震体験車、5分でできあがるエアーテントはけが人の救護用といろいろな施設ができていました。

 途中、訓練参加者は炊き出しのおにぎりと豚汁をもらって食べました。おにぎりも豚汁もあたたかくておいしいものでした。

 避難訓練参加者のみなさんは、いろいろな訓練に参加されていましたが、けが人の搬送、仮設トイレの設営、給水車から水槽へのバケツリレーなどもありました。だんだん暗くなってきて、大きな電源車とともに、ガソリンで発電して周りを照らすライトも各所に点っていました。

 火事の初期消火訓練もあり、バケツリレーには平洲小学校の子も参加していました。木庭地区には消火用のポンプもあり、それを使った消火も訓練がありました。

 非常に大がかりな訓練でしたが、関係機関がたくさん集まって、いざというときに組織的に有効に動けるようにする訓練は大切です。とてもいい機会になったと思います。